上柴ニュータウン概要

事業名 :深谷都市計画事業上柴土地区画整理事業

施行面積:約266.1ha、構成地区:上柴町西1~7丁目・上柴町東1~7丁目

計画人口:25,000人 (令4年 18,708人)

施行期間:昭和47年度(1972年)~昭和63年度(1988年)

上柴(かみしば)ニュータウン1982年

地区センターを核とするニュータウンの建設

深谷市上柴(かみしば)地区は隣接する工業団地の影響と都市化の影響によりアパート建設等の宅地化が著しく急速なスプロール化が生じていました。 そこで人口増加に対応した公共施設の整備改善と良好な住宅地の供給を目的として区画整理による上柴ニュータウンの建設が進められました。 本地区ではニュータウンの核として地区の中央に地区センターを配置し、病院、公園、行政センター、ショッピングセンター等の 公共公益施設及び生活利便施設を整備することで深谷市の副都心として利便性の高いニュータウンが形成されました。

上柴ニュータウン完成

上柴ニュータウン完成当時の建物。深谷赤十字病院、上柴公民館、深谷市勤労会館、交番や郵便局などが設置された。1982年にニュータウン中核施設として深谷上柴ショッピングセンター(イトーヨーカドー・サングリーン)がオープン。同時に建てられたニュータウン記念塔、シンボルタワー『人々のモニュメント』は複合施設キララ上柴の建設にともない、現在の地に移転されました。


モニュメント碑文(ニュータウン開発の経緯)

記念塔『人々のモニュメント』の土台には上柴ニュータウン開発の経緯が記されたプレート碑文が残されており、当時の土地区画の大変さなどがわかる内容になっております。内容についてはこちらのページをご覧ください。→上柴ニュータウン記念塔 人々のモニュメント

上柴地区開発の航空写真ついてはこちらのページに掲載しました。→1949年~2023年の上柴地区航空写真

上柴ニュータウン開発年表

区画整理以前は、北東側に柴崎、南側の茶売り街道沿いに上野台(うわのだい)の2つの小さな集落がある程度で地区のほどんどは桑畑であった。 上柴(かみしば)とは、上野台と柴崎をあわせた合成地名である。施工面積、計画人口は当時、埼玉県内でも最大規模の区画整理事業であった。

1961年(昭和36年) : 上野台・柴崎の隣接地に大型工場を誘致、工業団地の造成が始まる。
1964年(昭和39年) : 三晃金属、サンウェーブ、長谷川香料が工場設立。
1965年(昭和40年) : 東芝が深谷工場を設立、カラーテレビの生産開始。
1967年(昭和42年) : 古河スカイが深谷工場を設立。
1968年(昭和43年) : 深谷市は上野台・柴崎地域を新市街地とする大規模住宅地の開発を重要施策とする。
1972年(昭和47年) : 深谷都市計画事業上柴土地区画整理事業が開始。
1977年(昭和52年) : 深谷赤十字病院が上柴町西5丁目に新築移転し300床にて開院。
1977年(昭和52年) : 東武バス 深谷駅-日赤-上柴団地が運行開始 ~昭和63年に廃止。
1979年(昭和54年) : 上柴西小学校が開校。上柴西幼稚園が開園。
1982年(昭和57年) : イトーヨーカドーと専門店街である深谷上柴ショッピングセンター サングリーンがオープン。
1984年(昭和59年) : 上柴中学校 上柴東小学校が開校。県立北教育センター 県立情報処理教育センターが設置される。
1984年(昭和59年) : 上柴東地区を横切る貨物線(日本鋼管ライトスチール専用線)が廃線。
1985年(昭和60年) : 上柴西地区に埼玉工業大学専門学校 (情報処理学科・ビジネス学科)が開校。
1988年(昭和63年) : 区画整理事業が完了。
1997年(平成 9年) : 深谷市コミュニティバスが試験運行を開始、平12年から市内を本格運行。
2001年(平成13年) : 上柴西地区の埼玉工業大学専門学校が廃止。
2003年(平成15年) : 深谷赤十字病院が増改築し506床の新病棟が完成。
2004年(平成16年) : 国際十王交通の路線バス「籠原駅南口~深谷日赤線」が運行開始 ~平成30年に廃止。
2009年(平成21年) : 東都医療大学が開校。(現在の名称は東都大学)
2010年(平成22年) : 複合公共施設キララ上柴がオープン。上柴公民館や市の行政サービスが開始される。
2010年(平成22年) : イトーヨーカドーとサングリーンがアリオ深としてオープン。
2019年(令和元年) : キララ上柴のLフォルテ図書室が深谷市立上柴図書館として開館。
2020年(令和 2年) : 深谷観光バスによる路線バス「籠原駅南口~深谷日赤線」が運行開始。
2021年(令和 3年) : 東芝が深谷工場を閉鎖、跡地の一部を大和ハウス工業が取得し物流施設を建設予定。
2023年(令和 5年) : 中央労働金庫 ろうきん深谷支店が営業終了 (熊谷支店へ統合)
2023年(令和 5年) : 柴崎公園の東側隣接地にスーパーマーケット「フーコット深谷店」がオープン。
2023年(令和 5年) : ホテル花湯の森 (パレスホテル東日) が営業終了
2024年(令和 6年) : 群馬銀行 深谷上柴支店が営業終了。 (深谷店と統合し深谷市国済寺に新店舗)

上柴ニュータウン全体図

ニュータウン全体図

基本的には格子状の道路計画であり、直交する二つの軸線を設定、日赤通りとフリーモント通りに商業施設が立地、東通りと南大通りは4車線道路となっている。茶売り街道の道筋は残している。地区全体を上柴町西、上柴町東に分け、環状線、小学校、大小の公園が配置されている。上柴東地区の工場貨物線路跡は住宅用地になった。緑ヶ丘、秋元町は先行して区画整理されており上柴地区と一体化している。原郷上野台線は高崎線を潜り、アンダーパスによる立体交差で国済寺地区や北通り等と結ばれる予定である。

現況

商業施設の集積は一段落し、近年キララ行政センターの完成で公共施設が充実した。籠原駅~アリオ日赤を結んでいた国際十王の路線バスが廃止したが、2020年に深谷観光バスによる路線バスがほぼ同じルートで新規に運行を開始した。上柴地区全体は現在 約18,700人(令4)で緩やかな人口減である。空家増加の一方、アパートの建設も進んでいる。人口減少の進み具合は比較的ゆるやかなエリア。(上柴地区=上柴町西1~7丁目、上柴町東1~7丁目と周辺地区(上柴BW、上野台小台、秋元町、国済寺南部、下原前、南下原)を合わせた地区)

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